住宅紛争処理技術関連資料集

補修方法シート

技術関連資料集について活用上の留意点シートの網掛け部分について

外壁の傾斜壁の構造スリットの補修（非耐力壁） G-1-306
RC造

工事概要対応する不具合と原因適用条件工事手順の例備考参考文献
	非耐力壁の構造スリットの不具合の補修を行う。		概念図（chord作成）
		外壁の傾斜（Ｇ－１）外壁のひび割れ・欠損（Ｇ－２）降雨による漏水（Ｗ－１）
		構造スリット位置の不良
	施工時の構造スリットの未配置や鉄筋の切断を伴う場合は適用しない。
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工事手順の例

１．事前調査		① 現場調査、構造計算等により適用条件を満たしていることを確認する。構造図と構造スリット位置が整合していることを調査する。

２．既存仕上材の撤去・養生		① 必要に応じて足場を設置し、養生を行う。 ② 補修予定の構造スリット回りの内部仕上材で、工事の影響を受ける範囲を撤去し、他の内装部分に対する養生を行う。

３．準備		① 躯体の実測と墨出しを行う。

４．構造スリット回りのコンクリートのはつり		① 構造スリット材回りのコンクリートをはつり取り、ずれた構造スリット材を撤去し、鉄筋位置を修正する。

５．型枠の加工・組立と新設構造スリット材の固定		① 型枠をセットして、正規の位置に構造スリット材を固定する ② 上部にコンクリート打込み投入口を残して型枠を組み立てるか、グラウト用の注入孔、空気孔をセットする。

６．コンクリートの打込み・締固め　又は、グラウト材の圧入		① 打込み面を清掃、水湿しした上で、コンクリートを打込む又は下部より無収縮モルタルを圧入する。（ＲＣ造G－１－３０４に準ずる。） ② コンクリートの打込みののち、強度を確認、または所定の存置期間を確保したうえで型枠を撤去する。注入されたグラウト材の養生時の温度および養生期間は、グラウト材製造所の仕様に基づくものとし、この養生期間（5～7日間程度）は原則として型枠を残すことが望ましい。（参考：参考文献１）

７．内外装仕上材等の復旧		① 型枠を撤去する。 ② 外壁に配置された構造スリットは、外壁面及び内壁面の2箇所をシールして止水処理する。（参考：参考文献１） ③ 撤去した内外装仕上材（床、壁、断熱壁、天井、外壁仕上材）を復旧する。

8．最終確認		① 工事全体の仕上りを確認する。降雨時に浸水がないことを確認する。（※） ② 足場、養生等を撤去の上、片付け、清掃を行う。

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（※）: 雨掛かりとなる外壁に本工法を適用する場合は、補修を行った構造スリット部からの雨水浸入に対する注意が必要である。

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№	書名［該当箇所］（監修）	編著者	発行所
1	建築改修工事監理指針　令和4年版（下巻）［p492～494（8.21.8）、p495～497（8.21.9）、p560～561（8.25.2）］（国土交通省大臣官房官庁営繕部）	(一財)建築保全センター	(一財)建築保全センター
2	2017年改訂版　既存鉄筋コンクリート造建築物の耐震改修設計指針　同解説 [p342(解図4.6-1)]	ー	(一財)日本建築防災協会/国土交通大臣指定耐震改修支援センター

工事費積算項目

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