2022年版 住宅紛争処理技術関連資料集の主な改訂点について

Ⅰ. 木造住宅(在来軸組工法・枠組壁工法) 調査方法編、補修方法編、工事費用編

 木造住宅における主な改訂点は以下のとおりです。

■調査方法編

1 各種基準、指針、仕様書等の制定・改訂への対応

(1)引用・参考としている各種基準、指針、仕様書等のうち、以下の改訂に対応した。

  • 木造住宅工事仕様書 2021年版[(独)住宅金融支援機構編著/(株)井上書院発行]
  • 枠組壁工法住宅工事仕様書 2021年版[(独)住宅金融支援機構編著/(株)井上書院発行]
  • 2021年改訂版 瓦屋根標準設計・施工ガイドライン[国土交通省国土技術政策総合研究所、国立研究開発法人建築研究所監修/(一社)全日本瓦工事業連盟・全国陶器瓦工業組合連合会・全国PCがわら組合連合会・(一財)日本建築防災協会発行]

■補修方法編

1 建築基準法の関連告示及び品確法の評価方法基準等への対応

(1)引用・参考としている告示、規格等の以下の改正に対応した。

  • 石綿障害予防規則等の一部を改正する省令(令和2年厚労省令第134号)

(2)引用・参考とすべき告示、規格等として、以下を追加した。

  • 大気汚染防止法の一部を改正する法律(令和2年法律第39号)
  • 日本防水材料協会規格 先張りシート及び鞍掛けシート(JWMA-A01:2021)[2021年3月31日制定]

2 各種基準、指針、仕様書等の制定・改訂への対応

(1)引用・参考としている各種基準、指針、仕様書等のうち、以下の改訂に対応した。

  • 木造住宅工事仕様書 2021年版[前掲]
  • 枠組壁工法住宅工事仕様書 2021年版[前掲]
  • 薬液注入工法の設計資料 令和3年度版[(一社)日本グラウト協会発行]
  • 2021年改訂版 瓦屋根標準設計・施工ガイドライン[前掲]
  • <改正>平成28年省エネルギー基準対応 住宅省エネルギー技術講習テキスト設計・施工編-全国(4~7地域)版-[第2版][省エネ講習資料作成WG監修/(一社)木を活かす建築推進協議会企画発行]
  • 防水施工マニュアル(住宅用防水施工技術)2021[石川廣三監修/日本住宅保証検査機構編集/技報堂出版(株)発行]
(2)引用・参考とすべき文献等として、以下を追加した。
  • 木造住宅外皮の防水設計・施工指針および防水設計・施工要領(案)[(一社)日本建築学会編集発行]
  • 木造軸組構法住宅の構造計画 耐震・耐風性向上のための壁量計算等の基礎的な解説・演習から告示の最新情報まで(第2版)[(公財)日本・住宅木材技術センター発行]

3 主な見直し事項

掲載箇所

見直し事項等

本編の活用について

3.補修方法編活用上の留意点 ⑩

・石綿関連の法改正による見直しの概要を整理し、石綿関連の必要な措置・規制等に関する参考文献の追記を行った。

在来軸組工法 補修方法の内容の解説

勾配屋根の変形(R‐1)、降雨による漏水(W‐1)

屋根材等に石綿が使用されている場合の留意事項の記載があるシート

・石綿関連の法改正により、建材に石綿が使用されている場合の留意事項は補修方法シート共通の事項となったため、各シートの記載は削除し、補修方法編活用上の留意点⑩に追記し、関連記載の整理を行った。

降雨による漏水(W‐1)

W-1-506
サッシ回りの防水テープ、防水紙の再施工

・備考に樹脂サッシの留意事項について追記した。

W-1-511
(防水床バルコニーの)防水紙、防水テープの再施工)

・備考に鞍掛けシートの品質を規定する規格について追記した。

塗膜のふくれ・割れ・はがれ(TO-1)

TO-1-001

外壁の塗料の塗替え(コンクリート系下地)

・左記の補修方法シートを新たに追加した。

TO-1-002

外壁の塗料の塗替え(金属下地)

TO-1-003

外壁の仕上塗材の塗替え(コンクリート系下地)

TO-1-004

屋根の塗料の塗替え(金属下地)

TO-1-005

屋根の塗料の塗替え(スレート下地)

■工事費用編

1 各種基準、指針、仕様書等の制定・改訂への対応

  引用・参考とすべき文献として、以下の改訂に対応した。

  • 建築費指数(2022年3月)[(一財)建設物価調査会ホームページ]





Ⅱ. 鉄筋コンクリート造住宅 調査方法編、補修方法編、工事費用編

 鉄筋コンクリート造住宅における主な改訂点は以下のとおりです。

■調査方法編

1 各種基準、指針、仕様書等の制定・改訂への対応

(1)引用・参考としている各種基準、指針、仕様書等のうち、以下の改訂に対応した。

  • 木造住宅工事仕様書 2021年版[(独)住宅金融支援機構編著/(株)井上書院発行]
  • 鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説(2021)[(一社)日本建築学会編集発行]
  • 特定建築物定期調査業務基準(2021年改訂版)[(一財)日本建築防災協会編集発行]
(2)引用・参考とすべき文献等として、以下を追加した。
  • 建築保全標準・同解説 JAMS 3-RC 調査・診断標準仕様書-鉄筋コンクリート造建築物[(一社)日本建築学会編集発行]

2 主な見直し事項

掲載箇所

見直し事項等

部位・不具合事象別調査方法

外壁のひび割れ・欠損(モルタル・タイル張り)

・赤外線サーモグラフィ装置を用いた調査方法の注意事項、豆板の調査方法について追記を行った。

■補修方法編

1 建築基準法の関連告示及び品確法の評価方法基準等への対応

(1)引用・参考としている各種基準、指針、仕様書等のうち、以下の改訂に対応した。

  • 石綿障害予防規則等の一部を改正する省令(令和2年厚労省令第134号)
  • 日本産業規格 サッシ(JIS A4706:2021)[2021年2月22日改正]
(2)引用・参考とすべき告示、規格等として、以下を追加した。
  • 大気汚染防止法の一部を改正する法律(令和2年法律第39号)

2 各種基準、指針、仕様書等の制定・改訂への対応

(1)引用・参考としている各種基準、指針、仕様書等のうち、以下の改訂に対応した。
  • コンクリート診断技術’21[基礎編](コンクリート診断士講習会テキスト)[(公社)日本コンクリート工学会編集発行]
  • 優良住宅部品認定基準 墜落防止手すり(BLS SR-2021②)[(一財)ベターリビング]
(2)引用・参考とすべき文献等として、以下を追加した。
  • 建築保全標準・同解説 JAMS 4-RC 補修・改修設計規準-鉄筋コンクリート造建築物 JAMS 5-RC 補修・改修工事標準仕様書-鉄筋コンクリート造建築物[(一社)日本建築学会編集発行]

3 主な見直し事項

掲載箇所

見直し事項等

本編の活用について

3.補修方法編活用上の留意点 ⑩

・石綿関連の法改正による見直しの概要を整理し、石綿関連の必要な措置・規制等に関する参考文献の追記を行った。

補修方法の内容の解説

外壁のひび割れ・欠損(G‐2)

G-2-301

樹脂注入工法

・2021年度に見直しを行った鉄骨造の基礎のひび割れ・欠損の補修方法を参考とし、全面的な見直しを行った。

G-2-302

Uカットシール材充填工法

G-2-303

シール工法

G-2-304

充填工法

G-2-306

打直し工法

降雨による漏水(W‐1)

W-1-307

屋上開口部回りのシーリング打替え

・備考にシーリング改修工法の例の参考図を追加した。

■工事費用編

1 各種基準、指針、仕様書等の制定・改訂への対応

引用・参考とすべき文献として、以下の改訂に対応した。

  • 建築費指数(2022年3月)[(一財)建設物価調査会ホームページ]






Ⅲ. 鉄骨造住宅 調査方法編、補修方法編、工事費用編

 鉄骨造住宅における主な改訂点は以下のとおりです。

■調査方法編 

1 各種基準、指針、仕様書等の制定・改訂への対応

(1)引用・参考としている各種基準、指針、仕様書等のうち、以下の改訂に対応した。

  • 木造住宅工事仕様書 2021年版[(独)住宅金融支援機構編著/(株)井上書院発行]


■補修方法編

1 建築基準法の関連告示及び品確法の評価方法基準等への対応

(1)引用・参考としている告示、規格の以下の改正に対応した。

  • 石綿障害予防規則等の一部を改正する省令(令和2年厚労省令第134号)
  • 日本産業規格 建築用下地調整塗材(JIS A6916:2021)[2021年2月22日改正]

(2)引用・参考すべき告示、規格等として、以下を追加した。

  • 大気汚染防止法の一部を改正する法律(令和2年法律第39号)

2 各種基準、指針、仕様書等の制定・改訂への対応

(1)引用・参考としている各種基準、指針、仕様書等のうち、以下の改訂に対応した。

  • 木造住宅工事仕様書 2021年版[前掲]
  • 優良住宅部品認定基準 墜落防止手すり(BLS SR-2021②)[(一財)ベターリビング]
  • 優良住宅部品性能試験方法書 墜落防止手すり(BLT SR-2021②)[(一財)ベターリビング]

(2)引用・参考とすべき文献等として、以下を追加した。

  • 木造住宅外皮の防水設計・施工指針および防水設計・施工要領(案)[(一社)日本建築学会編集発行]

3 主な見直し事項

掲載箇所

見直し事項等

本編の活用について

3.補修方法編活用上の留意点 ⑩

・石綿関連の法改正による見直しの概要を整理し、石綿関連の必要な措置・規制等に関する参考文献の追記を行った。

補修方法の内容の解説

勾配屋根の変形(R‐1)、降雨による漏水(W‐1)

屋根材等に石綿が使用されている場合の留意事項の記載があるシート

・石綿関連の法改正により、建材に石綿が使用されている場合の留意事項は補修方法シート共通の事項となったため、各シートの記載は削除し、補修方法編活用上の留意点⑩に追記し、関連記載の整理を行った。

降雨による漏水(W‐1)

W-1-406

外部建具の取付け直し

・備考に樹脂サッシの留意事項について追記した。

■工事費用編

1 各種基準、指針、仕様書等の制定・改訂への対応

  引用・参考とすべき文献として、以下の改訂に対応した。

  • 建築費指数(2022年3月)[(一財)建設物価調査会ホームページ]







Ⅳ. 各構造共通 調査方法編、機器使用方法編

 各構造共通 調査方法編、機器使用方法編における主な改訂点は以下のとおりです。

■調査方法編 

1 建築基準法の関連告示及び品確法の評価方法基準等への対応

(1)引用・参考としている告示、規格の以下の改正に対応した。

  • 建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律の一部を改正する法律(令和元年法律第4号)
  • 品確法 評価方法基準の一部を改正する告示(令3国交告1487号)
  • 日本産業規格 タフテッドカーペット(JIS L4405:2021)[2021年2月22日改正]
  • 日本産業規格 サッシ(JIS A4706:2021)[2021年2月22日改正]
  • 日本産業規格 ドアセット(JIS A4702:2021)[2021年2月22日改正]
  • 日本産業規格 建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法-デシケーター法(JIS A1460:2021)[2021年2月22日改正]
  • 日本産業規格 ラッカー系下地塗料(追補1)(JIS K5535:2021)[2021年2月22日改正]
  • 日本産業規格 一般用さび止めペイント(追補1)(JIS K5621:2021)[2021年2月22日改正]
  • 日本産業規格 つや有合成樹脂エマルションペイント(追補1)(JIS K5660:2021)[2021年2月22日改正]
  • 日本産業規格 合成樹脂エマルションペイント及びシーラー(追補2)(JIS K5663:2021)[2021年2月22日改正]
  • 日本産業規格 アクリル樹脂系非水分散形塗料(追補2)(JIS K5670:2021)[2021年2月22日改正]
  • 日本産業規格 鉛・クロムフリーさび止めペイント(追補1)(JIS K5674:2021)[2021年2月22日改正]
  • 日本産業規格 家庭用屋内壁塗料(追補1)(JIS K5960:2021)[2021年2月22日改正]
  • 日本産業規格 建物用床塗料(追補2)(JIS K5970:2021)[2021年2月22日改正]
  • 日本産業規格 壁紙施工用及び建具用でん粉系接着剤(JIS A6922:2021)[2021年3月22日改正]
  • 日本産業規格 合成樹脂エマルジョン模様塗料(JIS K5668:2021)[2021年7月20日改正]
  • 日本産業規格 建築用仕上塗材(JIS A6909:2021)[2021年11月22日改正]

2 各種基準、指針、仕様書等の制定・改訂への対応

(1)引用・参考としている各種基準、指針、仕様書等のうち、以下の改訂に対応した。

  • 木造住宅工事仕様書 2021年版[(独)住宅金融支援機構編著/(株)井上書院発行]
  • 枠組壁工法住宅工事仕様書 2021年版[(独)住宅金融支援機構編著/(株)井上書院発行]
  • 2021年改訂版 瓦屋根標準設計・施工ガイドライン[国土交通省国土技術政策総合研究所、国立研究開発法人建築研究所監修/(一社)全日本瓦工事業連盟・全国陶器瓦工業組合連合会・全国PCがわら組合連合会・(一財)日本建築防災協会発行]
  • 防水施工マニュアル(住宅用防水施工技術)2021[石川廣三監修/日本住宅保証検査機構編集/技報堂出版(株)発行]
  • 日本建築学会環境基準AIJES-H0003-202 建物における湿害の診断と対策に関する規準・同解説(2021)[(一社)日本建築学会編集発行]

(2)引用・参考とすべき文献等として、以下を追加した。

  • 木造住宅外皮の防水設計・施工指針および防水設計・施工要領(案)[(一社)日本建築学会編集発行]
  • <改正>平成28年省エネルギー基準対応 住宅省エネルギー技術講習テキスト設計・施工編-全国(4~7地域)版-[第2版][省エネ講習資料作成WG監修/(一社)木を活かす建築推進協議会企画発行]

3 主な見直し事項

掲載箇所

見直し事項等

部位・不具合事象別調査方法

勾配屋根からの漏水

・軒、けらばの出が不足する場合の雨水浸入リスクについて追記した。

瓦屋根からの漏水

・瓦ぶき工法について、本文及び図の見直しを行った。

結露

・建築物省エネ法の改正による基準等の見直しの概要、届出及び説明等について追記した。

塗装に関する不具合

・左記の調査方法シートを新たに追加した。

外壁の塗膜のふくれ・割れ・はがれ(塗料)

外壁の塗膜のふくれ・割れ・はがれ(仕上塗材)

屋根の塗膜のふくれ・割れ・はがれ(塗料)

住宅に関する基礎知識

1.住宅の概要に関する基礎知識

(11)CLTパネル工法

・品確法の評価方法基準の一部が改正され、耐震等級・耐風等級・劣化対策等級において、CLTパネル工法の建築物における基準が位置付けられた旨を追記した。

■機器使用方法編

1 建築基準法の関連告示及び品確法の評価方法基準等への対応

(1)引用・参考としている告示、規格の以下の改正に対応した。

  • 日本産業規格 ポンプの騒音測定方法(JIS B8310:2021)[2021年1月20日改正]
  • 日本非破壊検査協会規格 コンクリートの非破壊試験-鉄筋平面位置及びかぶり厚さの電磁波レーダ試験方法-(NDIS 3429:2021)[2021年3月3日改正]

2 各種基準、指針、仕様書等の制定・改訂への対応
(1)引用・参考としている各種基準、指針、仕様書等のうち、以下の改訂に対応した。
  • 特定建築物定期調査業務基準(2021年改訂版)[(一財)日本建築防災協会編集発行]
  • コンクリート診断技術’21[基礎編](コンクリート診断士講習会テキスト)[(公社)日本コンクリート工学会編集発行]