使用する検査機器


建築

機器の名称 レーザレベル・レーザープレーナー
機器の使用目的 水平、鉛直の確認や測定
機器の概要 レーザーレベルは、通常のレベルの望遠鏡の代わりにレーザー光線を発射する機能を付加した構造の装置で、気泡管を用いて正確に水平に整準または自動的に水平調整することにより、通常のレベルと同程度の精度で、水平な基準線が得られる。
水平の確認は、標尺(受光器)に映し出されたレーザー光線の示す目盛りを読みとり行う。
レーザーレベルは、レーザー光線を一定の方向に向かって射出させるが、レーザー射出口を水平若しくは鉛直に回転させ、面を形成するように射出するレーザープレーナーと呼ばれるものもある。
光線に発光ダイオード(LED)を光源とした近赤外光の赤外線レーザーが使われ、標尺の代わりに専用の受光器を用いることにより、半径200m程まで測定可能なものもある。
レーザーレベル(レーザープレーナー)から水平若しくは鉛直に照射されるレーザー光により得られる基準線(基準面)と床面及び壁面との距離を基準線にそって断続的に測定することにより「床の傾斜」や「床のたわみ」などの不具合の程度を測定することができる。

<レーザーレベル(光源:可視光半導体レーザー)の例>
〈参考値〉
 指示精度:5mで±1mm 、水平精度:5mで±1mm
 直角精度:±1′(3mで±1mm)、鉛直点精度:3mで±1mm
 ライン幅:5mで1.5mm

<レーザープレーナー(光源:可視光半導体レーザー)の例>
〈参考値〉
 測定範囲:半径0.8m~200m(受光器との組み合わせ時)
 水平精度:±15′(±0.75mm/10m、±7.5mm/100m)
 鉛直精度:±20′(± 1mm/10m、± 10mm/100m)
レーザーレベル(回転照射型)の例
レーザーレベルの使用法の例
(引用一部加筆: 測量学<基礎編>増補版  大嶋太市 著  共立出版 発行 )
使用方法の概要
<レーザープレーナーの測定例>
バッテリー、電池残量を確認し、スイッチを入れ、水平照射等、レーザー照射角度等の設定を行う。
本体を地墨等の基準に合わせ設置し、整準ネジと気泡管により本体の水平を調節する。レーザー照射により基準線(面)を設定する。
基準線(面)と床面の距離を測定する。
関連する不具合事象 「基礎の沈下」「床の傾斜」「床のたわみ」「外壁の傾斜」「内壁の傾斜」「建具の開閉不良」「天井のたわみ」
備考 ここに掲載した機器の他、屋内の近距離での仕様に限られるが、安価で扱いの簡単なレーザー墨出器が近年普及してきているため、状況に応じて適切な機器を用いること。