補修費用の目安

基礎の沈下アンダーピニング工法K-1-704
RC造

不具合の程度 建物全体の不同沈下(50mm~150mm)が発生

A.積算の前提条件
(a)
立地・敷地条件
イ)
地 域:東京(区部)
ロ)
敷 地:①ほぼ平坦な敷地
②工事用車両の進入が可能
③建物外周部に2.0m~2.5m程度の空きがある
(b)
建物概要
イ)
構造等:鉄筋コンクリート造ラーメン(耐震壁)構造、4階建て共同住宅
ロ)
床面積:約800㎡(200㎡/階)
ハ)
仕上等
部位 仕上 備考
1階床(住戸) 乾式二重床下地複合フローリング張り -
(バルコニー・廊下) 土間コンクリート130mm~150mm下地防水モルタル金コテ押え -
基礎(外部) コンクリート下地モルタル刷毛引き -
ニ)
基礎:鉄筋コンクリート造直接基礎(べた基礎)
(c)
補修工事の発注形態
住宅取得者が工事業者へ発注
(d)
補修工事概要
イ)
工事対象部分・規模:1階の玄関部以外の柱部(10ヶ所)
鋼管:2×406.4Φ (t=9mm L=10m SKK400)
ロ)
工事範囲等
範  囲
  • 柱部(杭設置)回り1.5m程度の範囲の掘削、埋戻し
  • 鋼管圧入等(ジャッキアップ建物レベル調整)新規施工
  • 杭頭フーチング新規増設
付帯する工事
  • 床下設備配管は一旦切離し、再接続(ガス・水道・給排水)
備  考
  • 上記外の電気設備及び屋外設置設備等は工事範囲外
  • 建物外周は芝生程度
  • 残土場内処分可能
  • 地下水位GL-3m

B.補修工事費の目安
(a)
工事費の設定
イ)
設定方法
  • A.(a)~(d)および以下の①~④を条件として、工事業者より見積りを徴集(4社)。
  • 見積り内容を確認し、積算の前提条件を満たしていないものを除外する(0社)。
  • 見積り金額の平均値を求め、平均値との差が小さいものから順に3社を抽出し、その最低金額から最高金額の範囲を工事費の目安とする。
調査費は含まない。
家具等の移動にかかる費用は含まない。
工事用仮設電力・水道費は含まない。
居住者の移転費用は含まない。
ロ)
工事費の目安
1,600万円~2,500万円  (3社)(平成12年4月現在)
(b)
工事費の変動要素(提示条件内での変動)
イ)
安全対策等の程度(養生方法、範囲等)
ロ)
使用機材の数量、能力(ジャッキ等)
ハ)
ジャッキアップ工事等の外部委託の程度
ニ)
フーチングの仕様設定等(掘削の程度等)
(c)
工期
2ヶ月間程度

C.参考図
補修工事名称
アンダーピニング工法
工事No
K-1-704
不具合の程度 建物全体の不同沈下(50mm~150mm)が発生
1階平面図

*①~④通り耐震壁の中央付近に各1本の杭設置も想定されるが、設定は上図とする。


基礎断面