1.外壁のひび割れ・欠損(はがれ・浮き)とは外壁のひび割れとは、外壁の表面に部分的な割れが発生することをいう。コンクリートやモルタルでは、乾燥収縮によるある程度のひび割れは、材料の特性から避けられないものであり、コンクリートやモルタルの表面に細かいひび割れとして発生する。これらの細かいひび割れを一般にヘアクラック(髪の毛のような細かくて長いひび割れ)という。 これに対して建物の歪みや不同沈下等に伴い生じる構造クラックのほか、モルタルの品質や施工不良により生じる有害なひび割れがある。 |
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RC建築物の屋外面のひび割れの例(引用1)
外壁のひび割れや欠損(以下、「ひび割れ等」という。)は、雨水の浸入、または外壁の構造耐力の低下の原因となる可能性もあるので、注意を要する。 外壁仕上材(モルタル・タイル)のはがれや浮き(以下、「はがれ等」という。)の不具合事象が進行し、ひび割れ・欠損につながることがある。 また、鉄筋のかぶり厚さ不足の場合は、鉄筋の錆によりコンクリートのひび割れ・欠損につながることもある。ここで取り上げるひび割れ等は、構造材がコンクリートで、仕上材がモルタルまたは施工現場で張り付けるタイル張りの場合とする。 |
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2.発生原因
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現場調査等にさきがけて、発生原因特定のための調査に必要な情報を把握し、調査の進め方の詳細等を検討しておく。 |
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1.目視確認(1)調査方法
(2)注意事項等
2.打音診断(仕上材のある場合)(1)調査方法
(2)注意事項等
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3.ひび割れ幅および貫通などの有無の測定(1)調査方法
(2)注意事項等
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ひび割れ先端位置を記録する方法(例)(引用2)
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「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」 外装接着剤張りにおける接着面積の例(引用6)
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<調査の視点><調査方法><調査結果の考え方>及び<使用する検査機器>については[外壁の傾斜 1]の該当項目に準ずる。
<調査の視点><調査方法><調査結果の考え方>及び<使用する検査機器>については、[外壁の傾斜 2]の該当項目に準ずる。
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1.ひび割れ・はがれ防止対策の設計内容の確認
(1)調査方法
「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」 (参考2)塩害環境等に位置し、飛来塩分等の影響を受ける部分の最小かぶり厚さ等(引用10) 「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」
(2)注意事項等
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1.書類による確認
2.目視等による施工状況等の確認(外壁の傾斜-3の①~⑦に準ずるほか③については以下による)
(1)調査方法
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(2)注意事項等
構造体に生じた不具合の特徴、主な発生原因および調査方法(引用17) 「転載の承諾を得られなかった箇所に網掛けをしております。」 |
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1.書類による確認(材料)
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(1)調査方法
(2)注意事項等
2.目視等による施工状況等の確認(1)調査方法
(2)注意事項等
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「4 使用・メンテナンス状況の確認」による。
「5 外的要因の確認」による。
「6 詳細調査の必要性の検討」による。