補修方法編

カーペットの張替え F-4-002
木軸・木枠・RC造・S造
工事概要

カーペットを剥がして、新しく張り直す。


カーペット張りの例(引用:参考文献1)
対応する不具合と原因 不具合
  • 内装仕上材の汚損(I-1)
  • 内装仕上材のひび割れ・はがれ等(I-2)
原因
  • 仕上材の選択不良、断面寸法等の不足、品質不良、保管・管理の不良、割付けの不良、留付けの不良
  • 接着剤・留付け材の選択不良、品質不良
適用条件
工事手順の例
1.事前調査
現場調査により下地合板以下の不具合がないことを確認する。
補強・交換の必要の範囲を確認し、工事計画を立てる。
2.カーペットの撤去
カーペット、グリッパーエッジ、フェルトを撤去する。
下地合板全面を踏みしめ、不具合のないことを確認する。
3.カーペットの張付け
木製のグリッパーエッジ(ピンが逆目に並列して取り付けられている細切りの合板)(参考:参考文献2)を、部屋の四周に設置する。カーペット厚さの2/3程度の溝を壁とグリッパーエッジの間にとる。
下敷きとしてフェルト等を敷く。(参考:参考文献2)
カーペットを引き伸ばしてピンに差し込んで留め付ける。浮き等が生じないように注意する。(参考:参考文献2)
カーペットの端を、壁とグリッパーエッジの隙間に差し込んで仕上げる。(参考:参考文献2)
必要に応じて見切り縁を設置する。
仕上り具合を確認し、汚れ、床のきしみ等がないことを確認する
4.清掃
工事全体の仕上がりを確認する。
片づけ・清掃を行う。
備考
  • 階段等の下敷きを必要としない場所については、接着工法を用いることも考えられる。

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所
1 インテリア大事典[p724~725] インテリア大事典編集委員会 壁装材料協会(現・日本壁装協会)
2 公共住宅建設工事共通仕様書解説書
平成16年度版 解説書(総則編・調査編・建築編)[p367~370]
(国土交通省住宅局住宅総合整備課)
公共住宅事業者等連絡協議会 (株)創樹社