補修方法編

降雨による漏水 換気フード等のシーリング材の打直し W-1-507
木軸・木枠
工事概要

フードを取り付け直し、シーリング材を打ち直す。


換気フード取付例 (引用:参考文献1)
対応する不具合と原因 不具合
  • 降雨による漏水(W-1)
原因
  • 開口部等周囲の隙間等(取付部分の防水テープの施工不良、取付部分周辺のシーリングの施工不良)
適用条件
  • 外部または付近の窓から、作業できるスペースが十分にあること。
工事手順の例
( はシーリング材の打ち直しの場合に加えて外壁をはがす場合の工程を示す。)
1.事前調査(*)
当事者からのヒアリングや現場での事前調査により、適用条件を満たしていることを確認する。
2.フード回りの外壁をはがす
必要に応じて足場を設置し、養生を行う。
3.フードの取付調整
換気フードを固定する。
換気フード周囲に防水テープを張る。
4.外壁施工
防水紙を張り、防水テープのはく離紙をはがし、ローラーで圧着する。
換気フードの四周に通気胴縁を取り付ける。
外壁材を張る。
5.シーリング材の施工
フード取付部にシーリング材を充填する。
  • 外壁材に吹き付けなどの仕上げを施す場合には、仕上げ工事前に行う。
6.最終確認
工事全体の仕上がりを確認する。
片付け・清掃を行う。
降雨時に浸水がないことを確認する。足場、養生等の撤去を行う。
備考
換気フードには、本シートの外壁下地に取り付けられるタイプのもの(工事概要図)の他に、換気パイプ(又はダクト)に差し込むタイプのもの、外壁仕上げ表面に取り付けるタイプのものなどがあるため、フード取付箇所の雨掛かりの状況などによりフードタイプの変更(交換)も含めて補修方法を検討することが望ましい。

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所
1 まもりすまい保険設計施工基準・同解説(2019年版)(第2版)[p57(参考図9-6)] 住宅瑕疵担保責任保険法人住宅保証機構(株) 住宅瑕疵担保責任保険法人住宅保証機構(株)