降雨による漏水
バルコニー防水立上りの確保
W-1-515
木軸・木枠
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*1 サッシ下部の防水立上りの納め方は、サッシ取付けに対して、防水工事が「あと施工」となる場合と「さき施工」となる場合で異なる。 防水工事が「あと施工」となる場合(下図(A))は、サッシと防水層またはシーリング材の剥離が生じた場合、雨水浸入の危険性が高まる。また、防水層がサッシたて枠に沿って立ち上がるため、サッシたて枠と防水層端部との取合い部入隅のシーリング処理が重要となる。(*3の図のシーリング(A)) 防水工事が「さき施工」となる場合(下図(B)及び(C))は、サッシの内側に防水層が施工されるため防水性能は高まるが、サッシ固定用のくぎが防水層を打ち抜くため防水上の欠点になりやすい。また、くぎ打ちによるFRP防水層の割れを防ぐため、あらかじめ、FRP防水層にくぎ打ちのための下穴をあけておくことが望ましい。なお、立上り防水層がサッシたて枠と柱との間に挟み込まれるため、防水層の厚さがサッシ建込みに影響を及ぼさないよう注意することが必要である。(引用:参考文献1)
サッシ取付がさき、防水工事が あと施工になる納まり |
防水工事がさき、サッシ取付が あと施工になる納まり |
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A.防水層を直接サッシ枠に重ねる 納まり |
B.防水層の立上げを窓台上端まで とする納まり |
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C.壁内側へ防水層を巻き込む納まり |
サッシ下部の防水立上りおさまり例(引用:参考文献1)
*2 防水層の撤去範囲は、施工範囲を広げないことを目的として床防水層取合い部までを撤去する。ただし、既存床防水と新規立上り防水の一体性が期待しにくい場合は、床防水層の再施工まで範囲を広げる必要がある。
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*3 下図(*1のA図のシーリング処理)のように防水層とサッシたて枠との入隅のシーリング(A)を外壁水切りまで達するように施工するため、防水層端部シーリング材の施工は、防水と外壁水切りの施工が終了した後に行う必要がある。 なお、サッシたて枠と外壁水切りとの入隅に施工するシーリング(B)は、水切り裏側のシーリング(A)上端部に雨水が浸入することを防ぐために施工する必要がある。
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サッシたて枠のシーリング処理(引用:参考文献1一部加筆)
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書名[該当箇所](監修) |
編著者 |
発行所 |
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1 |
木造住宅工事仕様書 2023年版[p222~225、p225参考図8.15-2] |
(独)住宅金融支援機構 |
(株)井上書院 |