補修方法編

降雨による漏水 排気ダクトの取付け直し W-1-508
木軸・木枠
工事概要

排気ダクトの勾配を修正し、適切な形状のフードに交換する。



不具合例(chord作成)
対応する不具合と原因 不具合
  • 降雨による漏水(W-1)
    <排気スリーブへの雨水吹き込みによる漏水>
原因
  • 開口部周囲の隙間等の不良
適用条件
  • ダクト配管部の天井をはがして施工できること。
  • 外側からパイプフードの取り替えができるスペースが確保できること。
工事手順の例
1.事前調査
当事者からのヒアリングや現場の原因調査により、適用条件を満たしていることを確認する。
2.漏水箇所周辺の天井面の一部撤去
必要に応じて足場を設置し、養生を行う。
漏水箇所を中心に、天井材を撤去する。
3.ダクト取外し
4.新規ダクト取り付けと勾配調整
スパイラルダクトは、外部に対して先下がりの勾配とする。
外壁の既存取付穴では十分勾配が取れないときは、穴を大きくして取り付け位置をずらすか、配管ルートを替える。
5.ジョイントビステープ巻き
  • 接続方法は、原則としてストレートシーム管の3点ビス止め後、アルミテープ巻きとする。

ジョイントビス・テープ巻き例(chord作成)
6.シーリング材の施工
シーリング材の施工は、厳重にチェックし、新たな漏水を引き起こさないよう注意する。
7.半月板と深型パイプフードの取り付け

フードの補修例(chord作成)
8.片付け、清掃
9.最終確認
降雨時に浸水がないことを確認する。足場、養生等の撤去を行う。
備考
  • 排気ダクトは、折れ曲がり・長さ、ガラリの抵抗によって、微妙に排風能力が変わるので、勾配の取り方やガラリ、フードの形状は換気扇の性能も合わせて検討する。
  • 天井扇はチャッキダンパー付きとする。

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所
1 水にまつわるトラブルの事例・解決策<設備編>[p125] 「設備漏水」編集委員会 (株)学芸出版社