結露
小屋裏換気口、換気装置の増設・拡大
W-3-603
木軸・木枠・S造
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1.事前調査 |
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- ①
- 当事者からのヒアリングや現場の原因調査により、適用条件を満たしていることを確認する。
- ②
- 既存の換気口位置や空気の流れ方を図面で確認。
- ③
- 新たな開口位置・大きさまたは換気装置の設置位置を決定する。
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2.足場の設置 |
- ①
- 工事に必要な足場を設置する。(内・外共)
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3.取付用開口の設置 |
- ①
- 小屋裏の点検口から入って作業が困難な場合は、天井の一部を撤去する。
- 小屋裏換気口は、独立した小屋裏ごとに2ヶ所以上、換気に有効な位置に設ける。
- 換気口の有効換気面積等は住宅金融支援機構の木造住宅工事仕様書等を参考とする。
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4.換気口部品の取付け |
- ①
- 取付開口部に換気口部品を取り付ける。(※1)
- ②
- 換気口部品と外壁とのすき間にシーリングを施工する。
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5.片付け、清掃 |
- ①
- 天井等で撤去した部分を復旧する。
- ②
- 施工箇所周囲の片付け、清掃。
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6.最終確認 |
- ①
- 天井点検口等から発煙防虫剤等を用い、給・排気のバランスを目視で確認する。足場、養生等の撤去を行う。
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下屋部分等の小屋裏換気
小屋裏換気孔は、独立した小屋裏ごとに設ける必要がある。下屋がある場合は、当該下屋にある小屋裏部分についても所定の小屋裏換気孔を設置する。ルーフバルコニー下が小屋裏空間となっている場合も、同様に小屋裏換気孔の設置が必要となる。
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たる木内部で通気層を確保する場合(充填)の施工例(引用:参考文献1一部加筆)
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通気たる木を設け通気層を確保する場合(充填)の施工例(引用:参考文献1)
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(※1)換気口部分に換気機器を取り付けることもあるが、その場合にはランニングコスト等がかかること、音・振動等の発生がありえることを建築主に説明しておく必要がある。
・ 換気口を設置する際には、結露や断熱性能の低下に注意する。
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№ |
書名[該当箇所](監修) |
編著者 |
発行所 |
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1 |
木造住宅工事仕様書 2021年版[p146(7),p259(Ⅲ.1-1),p285参考図1-1.4.10-3(A)(B)一部加筆,p169(8.9) ,p170参考図8.9.1] |
(独)住宅金融支援機構 |
(株)井上書院 |
2 |
住宅性能表示制度日本住宅性能表示基準・評価方法基準技術解説(新築住宅)2020[p211図3-15](国土交通省住宅局住宅生産課/国土交通省国土技術政策総合研究所/国立研究開発法人建築研究所) |
(一財)日本建築センター |
工学図書(株) |