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調査方法・機器使用方法編
工事費用編
木造(在来軸組工法)
木造(枠組壁工法)
鉄筋コンクリート造
鉄骨造
基礎(K)
基礎の沈下(K-1)
K-1-401 基礎の撤去および新設
K-1-403 基礎天端レベル調整
K-1-702 耐圧版工法
K-1-703 グラウト注入工法
K-1-704 アンダーピニング工法
基礎のひび割れ・欠損(K-2)
K-2-401 樹脂注入工法
K-2-402 充填工法
K-2-403 打直し工法
K-2-404 増し打ち補修
K-2-405 基礎梁表層面の打直し補修
K-2-601 Uカットシール材充填工法
K-2-602 シール工法
K-2-603 モルタルの塗替え
不具合事象の原因別補修方法リスト(K)
基礎の沈下(K-1)
基礎のひび割れ・欠損(K-2)
床(F)
床の傾斜(F-1)
F-1-407 梁下への柱増設
床のたわみ(F-2)
F-2-401 スラブ下面への鉄骨小梁の増設
F-2-402 ALCパネル床の取替え(敷設筋構法)
F-2-403 セルフレベリング材によるデッキプレート床の補修
床鳴り(F-3)
F-3-701 床下地・仕上材の張替え
床(F-4)
F-4-001 ビニル床シートの張替え
F-4-002 カーペットの張替え
F-4-701 フローリングの張替え
不具合事象の原因別補修方法リスト(F)
床の傾斜(F-1)
床のたわみ(F-2)
床鳴り(F-3)
外壁(G)
外壁の傾斜(G-1)
G-1-406 鉛直(水平)ブレースの取替え
外壁のひび割れ・欠損(G-2)
G-2-401 ALCパネルの張替え
G-2-402 ALCパネル下地タイル部分張替え工法
G-2-403 ALCパネル下地タイル伸縮調整目地新設工法
G-2-701 表面処理材の塗布(ALCパネル)
G-2-702 Uカットモルタル充填工法(ALCパネル)
G-2-703 Uカットシール材充填工法(ALCパネル)
G-2-704 充填工法(ALCパネル)
G-2-705 塗装・吹付け直し(ALCパネル)
不具合事象の原因別補修方法リスト(G)
外壁の傾斜(G-1)
外壁のひび割れ、欠損(G-2)
外壁仕上材のはがれ・浮き(G-3)
内壁(N)
内壁の傾斜(N-1)
N-1-001 下地材・仕上材の取替え(内壁部)
内壁(N-2)
N-2-001 仕上材の張替え(内壁部)
不具合事象の原因別補修方法リスト(N)
内壁の傾斜(N-1)
天井(C)
天井のたわみ(C-1)
C-1-701 天井下地材・仕上材の張替え
天井(C-2)
C-2-001 天井仕上材の張替え
不具合事象の原因別補修方法リスト(C)
天井のたわみ(C-1)
屋根(R)
勾配屋根の変形(はがれ、ずれ、浮き)(R-1)
R-1-401 母屋・たる木の交換
R-1-601 屋根下地材・ふき材の交換
不具合事象の原因別補修方法リスト(R)
勾配屋根の変形(変形及び屋根ふき材のはがれ、ずれ、浮き)(R-1)
騒音(SO)
不具合事象の原因別補修方法リスト(SO)
界床に係る遮音不良(床歩行音等の床衝撃音)(SO-1)
振動(V)
設備からの騒音、振動(V-3)
V-3-001 換気扇・ダクト等の交換工事
V-3-002 水栓の取付け直し
V-3-003 器具用通気弁の取付け
V-3-004 遮音性能のある換気フードへの交換
V-3-005 駐輪機からの音・振動の伝搬を防止する措置
不具合事象の原因別補修方法リスト(V)
床振動(V-1)
水平振動(V-2)
設備からの騒音、振動(V-3)
内装仕上材(I)
不具合事象の原因別補修方法リスト(I)
内装仕上材の汚損(I-1)
内装仕上材のひび割れ、はがれ等(I-2)
建具(T)
建具の開閉不良(T-1)
T-1-001 丁番の取付け調整
T-1-002 丁番の取替え
T-1-003 ラッチボルト受金物の調整
T-1-004 錠の取替え
T-1-005 戸車の調整・取替え
T-1-006 建具の反直し・取替え
T-1-007 敷居のレベル調整
T-1-008 建具上桟削り調整
T-1-009 建具枠の取替え
不具合事象の原因別補修方法リスト(T)
建具の開閉不良(T-1)
漏水・結露(W)
降雨による漏水(W-1)
W-1-401 けらば水切の再施工
W-1-402 軒先水切・軒どいの再施工
W-1-403 棟部下地の再施工
W-1-404 下ぶき材(二重張り)と谷板の再施工
W-1-405 開口部材取付け部のシーリング材の再施工
W-1-406 外部建具の取付け直し
W-1-407 手すりの取付け直し
W-1-408 下ぶき材、雨押え包み板の再施工
W-1-409 パラペット笠木の交換
W-1-601 竪どいの増設
W-1-602 竪どいのとい受け金物の取付け直し
W-1-603 曲面屋根の横ぶきを立て平ぶきにふき替え
W-1-701 配管外壁貫通部回りのシーリング材の打替え
W-1-702 防水立上がりの確保
W-1-703 ドレンの増設、オーバーフロー管の新設
W-1-704 シーリング再充填工法
設備からの漏水(W-2)
W-2-001 混合水栓の接続部品の交換
W-2-002 給湯配管の取替え、再固定
W-2-003 給水・給湯配管接続部のガスケット交換
W-2-004 継手の交換
W-2-005 大便器と排水配管接続部の取付け直し
W-2-006 給水配管ルートの変更
W-2-007 洗濯機防水パン・トラップの取付け直し
結露(W-3)
W-3-001 防露型の便器・ロータンクに交換
W-3-002 結露受、結露排水口の追加
W-3-003 熱交換型換気扇の設置
W-3-004 湿度連動型換気扇の設置
W-3-005 換気扇連動給気口の設置
W-3-006 給水配管・排水配管等の防露被覆
W-3-401 外壁断熱材の交換・不連続部分の補修、防湿層の設置
W-3-402 天井防湿層の設置
W-3-403 熱橋部の断熱処理
W-3-601 断熱性能の高いサッシに交換
W-3-602 床下防湿処置
W-3-603 小屋裏換気口、換気装置の増設・拡大
不具合事象の原因別補修方法リスト(W)
降雨による漏水(W-1)
設備からの漏水(W-2)
結露(W-3)
室内空気(SK)
室内空気汚染(SK-1)
SK-1-001 給排気口の位置の変更
SK-1-002 ダクトの増設
SK-1-003 換気ファンの交換
SK-1-004 通気措置を講じた建具への交換
SK-1-005 通気止め・気密層の設置
C-2-001 天井仕上材の張替え
F-4-701 フローリングの張替え
N-2-001 仕上材の張替え(内壁部)
不具合事象の原因別補修方法リスト(SK)
室内空気の汚染(SK-1)
塗装(TO)
塗膜のふくれ・割れ・はがれ(TO-1)
TO-1-001 外壁の塗料の塗替え(コンクリート系下地)
TO-1-002 外壁の塗料の塗替え(金属下地)
TO-1-003 外壁の仕上塗材の塗替え(コンクリート系下地)
TO-1-004 屋根の塗料の塗替え(金属下地)
TO-1-005 屋根の塗料の塗替え(スレート下地)
不具合事象の原因別補修方法リスト(TO)
塗膜のふくれ・割れ・はがれ(TO-1)
補修方法シート
技術関連資料集について
活用上の留意点
シートの網掛け部分について
基礎の沈下
グラウト注入工法
K-1-703
RC造・S造
工事概要
対応する不具合と原因
適用条件
工事手順の例
備考
参考文献
きわめて流動性の小さいグラウト材(ソイルモルタル等)を地盤中に圧入し、球根状の固結体を造成することにより地盤の体積を増加させ、地盤を隆起させることで建物を持ち上げ、沈下を修正する工法である。
周辺の地盤を圧縮強化する効果がある。
工事概要図(引用:参考文献1一部加筆)
基礎の沈下(K-1)
地盤条件の設定過程の不良
地盤条件設定値の不適合
施工方法の選択不良
敷地の安全対策の不備
専門家による地盤調査(支持力、沈下量、土質等)により、非流動性グラウト圧入後の地盤の長期に生ずる力に対する許容応力度を確認し、自重による沈下その他の地盤の変形等を考慮して建築物又は建築物の部分に有害な損傷、変形及び沈下が生じないことが構造計算により確かめられること。
既設の基礎が直接基礎であること。
グラウト材が高圧のため圧入により隣地に影響を及ぼさないことが確認された場合に適用可能である。また、軟弱層がある場合は注意を要する。
既設擁壁がある場合は、擁壁が健全であることを確かめる。
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1.事前調査
①
現場調査、地盤調査資料等により、適用条件を満たしていることを確認する。(地質の把握・変位の把握・基礎構造の把握)
②
注入範囲、注入量、注入管の位置を計画し、工期を決定する。
注入管の位置は鉄筋探査機等により鉄筋位置を把握して鉄筋を切断しない位置に計画する。
2.準備
①
仮囲い、仮設電力引き込みを行う。
②
プラントの設置、資材の搬入を行う。
プラントシステムの概念図(引用:参考文献1)
3.注入管の設置
①
注入管を設置する箇所の1階床仕上げ・下地を部分撤去する。
②
1階床スラブ、直接基礎底盤をコンクリートコアカッターで削孔する。(削孔位置は外部に及ぶ場合もある。)
鉄筋を切断しないこと。
③
ハンドドリルにて地中部を計画深さまで削孔する。
④
削孔位置に注入管を設置する。
⑤
給排水、ガス等の設備配管の切断、先止め。
注入管の設置例(引用:参考文献1)
4.ソイルモルタルの圧入
①
地盤中にソイルモルタルを底部より上部へ順次圧入する。
建物レベルを計測しながら慎重に圧入する。
ソイルモルタルの圧入例(引用:参考文献1)
5.効果の確認
①
圧入による建物の沈下修正効果を確認し、レベル調整が不完全な場合は3の工程に戻り、圧入位置を増やし、再度レベル調整を行なう。
②
建物レベル及び水平を確認する。
③
給排水、ガス等の設備配管の接続。
6.穴埋め・補修
①
スラブ及び基礎底盤の削孔部を無収縮モルタルで穴埋めする。
7.内装床の復旧
①
床下地、床仕上げを復旧する。
8.最終確認
①
レベルや水盛管等を用いて建物全体の設置高さ、水平を再度確認する。
②
器材及び資材を撤去・搬出のうえ、片付け・清掃をする。
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グラウト注入工法は、薬液注入工法とは異なり、非流動性(スランプがゼロに近い)のグラウト材(ソイルモルタル等)を地盤中に高圧で押し込むので(最大吐出圧10MPa程度)、注入材が脈状に逸走する可能性は比較的少なく、固結体を地盤中に築造しやすい。また、対象地盤が不均質であると注入形態もいびつになる場合があるが、注入材が所定の注入範囲から逃げにくいので、地盤隆起の度合いを制御しやすい。
注入による復旧方法は、ジャッキアップ工法と比較して一般に工期、工費で有利であるが、地盤条件・基礎形式・建物規模によっては、注入の効果が十分発揮されないケースもありうるため、補修工事を実施した後の沈下等の再発生の可能性について、専門家による検討を十分行った上で採用する必要がある。
施工は1階床仕上げの部分的撤去が伴うので、建物1階の使用はある程度制約される。
工事実施後においても、定期的に沈下の進行状況を確認する。沈下の進行が認められる場合、補修方法を再検討する必要がある。
沈下の修正に伴い、外壁等にひび割れ等が生じた場合には、併せて補修する必要がある。
比較的短期間に工事を実施する場合に適する。
圧入箇所ごとの基礎レベル調整になることから、基礎梁を含めた上部構造の損傷に注意する。
既設の基礎が擁壁等に近接している場合は、擁壁に影響を与えないように注意して補修すること。
注入材(樹脂系、セメント系等)や注入方法などにより、各種注入工法があることから、当該敷地の地盤性状、敷地条件、上部建物に応じた工法を選定する。選定に関しては、「小規模建築物の沈下修復方法の手引き」(住宅地盤品質協会発行)が参考となる。
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№
書名[該当箇所](監修)
編著者
発行所
1
建築技術1995年9月号[p54~62,p106~109]
田村昌仁・間瀬哲・大沢一実・秋山敏行
(株)建築技術
2
小規模建築物の沈下修復方法の手引き(2013年第1版) [p22~29 3-3注入工法]
NPO住宅地盤品質協会
NPO住宅地盤品質協会
工事費積算項目
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