補修方法編

降雨による漏水 棟部下地の再施工 W-1-403
S造
工事概要

下地の施工のやり直し再施工。


棟部納めの例(引用:参考文献2)
対応する不具合と原因 不具合
  • 降雨による漏水(W-1)
    <軒部からの漏水>
原因
  • 屋根工法・材料の選択不良、品質不良
  • 屋根の各部位の納まり不良、施工不良
適用条件
  • 安全に作業できるスペースが確保できること。
工事手順の例
1.事前調査
当事者からのヒアリングや現場の原因調査により、上述の適用条件を満たしていることを確認する。
部分的なはがれなどによるものか、棟部全体のディテール不良によるものかを判断し、仮設規模を決定する。
2.(必要であれば)周辺屋根材のはがし
必要に応じて足場を設置し、養生を行う。
棟部は屋根材をはがしやすい部位であるが、棟換気部からの浸水であれば必要でない限り、はずさないほうが良い。
3.水切金物、下ぶき材のはがし

下地の施工(引用:参考文献2)
(4.捨水切の施工)
5.笠木及び下ぶき材のかぶせ
(6.換気金物などの取り付け)
7.シーリング
8.棟板かぶせ
9.片付け、清掃
10.最終確認
降雨時に浸水がないことを確認する。
足場、養生等の撤去を行う。止水を確認するまで仮設は撤去しない方ことが望ましい。
備考
  • 棟換気金物を使用する場合は、当該製品の工事仕様書を厳守する。

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所
1 性能別に考えるS造設計[構法・ディテール]選定マニュアル最新版[p30(図16),p32(図25(4))] 大野隆司、近角真一、佐藤考一、(社)日本鋼構造協会 (株)エクスナレッジ