補修方法編

結露 熱橋部の断熱処理 W-3-403
S造
工事概要

熱橋部を断熱材でくるむかまたは断熱材を吹き込む。


不具合の概要図(chord作成)
対応する不具合と原因 不具合
  • 結露(W-3)
<天井等のしみ、汚れ>
原因
  • 断熱材の仕様、配置箇所不良、施工不良
  • 施工中の養生不良
適用条件
  • 作業するスペースが十分に確保できること。
工事手順の例
1.事前調査
当事者からのヒアリングや現状の原因調査により、適用条件を満たしていることを確認する。
結露している範囲を確認し、断熱材の施工方法(断熱補強等)を選定する。
2.作業スペース確保のための内装材の除去
必要に応じて足場を設置し、養生を行う。
結露している箇所が限られている場合は、手を入れて作業できる範囲のみ内装材を除去することも想定される。(断熱材をくるむ場合など)
広範囲に熱橋が発生している場合は、関係する面の内装ボードを撤去する。
3.汚れ、しみ部の清掃と乾燥
4.熱橋部の断熱処理
[外壁の例]
内装ボードの裏面に防湿気密フィルムがある場合は、これも撤去する。
鋼製の胴縁に沿って断熱補強材を充填する。この場合、壁に充填されている断熱材に比べ断熱性能が高い断熱材を用いることが望ましい。

補修後の概要図(chord作成)
5.内装仕上げ
撤去した内装仕上材を復旧する。足場、養生等の撤去を行う。
  • 点検口が必要な箇所にない場合は、点検口を設ける。
備考

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所