補修方法編

降雨による漏水 ひび割れ補修の上、塗膜防水 W-1-311
RC造
工事概要

躯体のひび割れ補修をした上で、塗膜防水を行い、外装仕上材を施工する。


点線は屋内側のひびわれを示す

開口部コーナーに見られる放射状のひび割れ
(引用:参考文献1)
対応する不具合と原因 不具合
  • 降雨による漏水(W-1)
原因
  • 外壁のひび割れ・欠損
適用条件
  • サッシ部での漏水がないこと。
工事手順の例
1.事前調査
当事者からのヒアリングや現場での原因調査により、適用条件を満たしていることを確認する。
2.足場の設置
必要に応じ外部足場を設置する。
3.開口回りの内部仕上材の撤去
必要に応じ断熱材も撤去する。
散水試験により、水の浸入箇所を確認する。
4.ひび割れ周辺の仕上材撤去
サッシ回りの外部仕上材、シーリング材を撤去する。
5.ひび割れ補修
シール材充填工法で補修する。
窓まわりのひび割れ
(エポキシ樹脂で補修)
(引用:参考文献2)
6.塗膜防水
サッシ枠回り幅10cm程度の範囲に塗膜防水を行う。
7.散水試験により止水確認
8.外装・内装の再施工
コンクリート下地が充分乾燥した後、外装仕上材を施工する。
9.最終確認
仕上がりを最終確認する。
足場等撤去及び清掃。
備考

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所
1 コンクリートのひびわれ調査,補修・補強指針(2022)[p72] (公社)日本コンクリート工学会 (公社)日本コンクリート工学会
2 建築技術1995年1月号[p71] 田中享二 (株)建築技術