補修方法編

設備からの漏水 継手の交換 W-2-004
木軸・木枠・RC造・S造
工事概要

給湯配管の継手部を新規なものに交換する。


継手交換の例(chord作成)
対応する不具合と原因 不具合
  • 設備からの漏水(W-2)
原因
  • 管材等(継手)の種類、規格の不適、品質の不良
  • 配管・継手の接続不良
  • 支持・固定方法の不良
  • 熱伸縮の配慮不足
適用条件
  • 接続部を外せる施工スペースが確保できること。


管端防食継手の例(chord作成)
工事手順の例
1.事前調査
当事者からのヒアリングや現場の原因調査により、上記の適用条件を満たしていることを確認する。
2.周辺内装仕上材等の撤去
交換部の近くに点検口がない場合には、管継手部分の床あるいは内壁等の仕上材及びボードなどの下地材を撤去する。
3.継手の交換
配管施工前に、継手の仕様を確認する。
管を切断する。
漏水部の継手を交換し、切断した管は新規の管を使用してユニオンまたは、フランジを用いて配管接続を行う。
4.水圧・通水試験
水圧・通水試験を行い、水漏れのないことを確認する。
5.内装仕上げ復旧
撤去した内装仕上材を復旧する。
  • 点検口があるべき所にない場合は、点検口を設ける。
6.片付け、清掃
備考

【留意事項】

  • 継手の不具合の原因が、熱伸縮による割れ、外れ、ゆるみなどの場合は、継手の交換だけでなく、配管の熱伸縮処理を行う必要がある。
  • 継手を外す為に片側の配管を切断するので、当該部配管の交換を合わせて行う必要がある。
  • ライニング鋼管類の場合は、専用の管端防食継手等を使用する。
  • 給湯配管系の継手交換をした場合は、温度による熱伸縮の影響を受けやすいので、しばらく様子を見る必要がある。

【改修に必要な機材】

養生資材(シート・ウエスなど)
配管替え用配管資材(管・継手類)、支持・固定具類および保温材(給湯管の場合)
配管施工用工具類
内装・床・壁工事用工具類及び復旧用資材

【改修に必要な専門技術者】

給排水衛生配管施工専門技術者
水道工事業者
内装工事専門業者

参考文献

書名[該当箇所](監修) 編著者 発行所